Q、茶室建具とは? A、茶室建具というと、特別なイメージがありますが、そんなことはなく、茶室には障子もあり襖があり板戸がありますが、住宅にも障子があり襖があり板戸があります。 建築の方は詳しくないのですが、茶室は、そんなに大きな建物ではありません。そこに普通の住宅の建具を持っていったらバランスが悪いですね。その繊細さにあった建具、あえて茶室建具というならそんな建具の事をいうのだと思います。 茶室に使う材料ですが、杉が多いように思います。 杉の色は人間の精神がリラックスする、そんなところが茶室に合うように思います。 |
Q、建具の厚みはどのくらいにしますか? 「4・5」 「3・5」 茶室はこの2つが多いです。 島が4分(12o)溝が5分(15o)建具の厚みが8分(24mm) 島が3分(9o)溝が5分(15o)建具の厚みが7分21mm) 建具は平面ですけど、少し斜めからみると立体に見えて、厚みが建具の見え方の印象において重要になってきます。 |
Q、茶室建具のデザインを考える際、大切なことは? 丈9寸3分(282mm) 巾1尺3寸3分(400mm) |
Q、千鳥張り(石垣張りともいいます)について 紙の継ぎ目は、茶室なら5厘(1.5mm)が合うように思います。 |
Q、その茶室に合った建具をつくるには? A、部材の寸法が1mm違うと、イメージが全く変わってきます。 1mmを大事に考えると、その場にしっくりした建具ができるかと思います。 建具を考えるとき、本当は原寸が理想です。 すべて一律で考えずに、背の高さや茶室の雰囲気で調整していくと良いと思います。 |
Q、本襖をつくる際、大事なことは? A、本襖は、桟を組んでそこに紙を張り重ねていきます。 何が一番大事か?というと、襖の隅々が一番大事です。横にチイがはいっています。 表具屋さんから借りた本に 「この襖はその茶室のごとく素朴な精神が生かせなければならない」 「引手姿なども勘案してその数を割出す」
「骨は透影(すきかげ)が武骨にならないこと」 とあります 本襖は、障子の桟のような骨に紙を張り重ねて、その骨にあわせて引手の位置も決まります。 |