横浜 O様
【場所】
和室とリビングの間
【建具の種類】
簾戸
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(リビング/ダイニングより)
(和室より)
(簾戸収納の様子)
若い時は、夏のひとつの風景として
簾戸を見ていました
奥様の浜松のご実家で、簾戸をつけていたそうです。
「若い時は、夏のひとつの風景として簾戸を自然に見ていました。
家を建てる時、それが脳裏にあり、簾戸を手に入れたいと思いました。」
「その時は入手先がわからなくて諦めましたが、昨年、改築する時
高橋建具さんの事を知り、長年の夢が叶いました。」
「義理の父親から、知らないうちに日本の伝統を教えられていたのですね。」ご主人様。
暑いさなかに
一瞬吹き抜ける涼しい風
「密閉された空間でエアコンをつけていたのでは決して感じることのできない、暑いさなかも一瞬吹き抜ける涼しい風。
風の通り道が用意されてこその束の間の至福。一期一会の風。」
「緑を伝わってくる風は、自然で季節感があります。
簾戸はエアコンのようなモーターの騒音がなく、しのびやかに
『涼』を演出してくれるのも良いですね。」
猛暑だった昨年の夏もエアコンは数えるほどしか使わなかったそうです。隣の和室からリビングへ、いい風が入ってきます。
百年後に想いをはせています
「この簾戸が息子たちに代々、物を大事にするという気持ちとともに受け継がれていく。そんな百年後に想いをはせています。」
と奥様。
簾戸は年月が経った方が、すだれも、木枠の杉も色に深みが増して良くなります。
O様の簾戸につかった「萩(ハギ)」は、とても希少な材料です。
「使い捨てのものが増えてきましたが、古い物に手を入れながら暮らすのは、気持ちが和みますね。」とも。
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簾戸のデザインを何度も検討した事を思い出しました。
良く吟味して作り、大切に使う。
O様の素敵なライフスタイルをお手本にしたいです。
ありがとうございました。
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簾戸デザイン「6,杉板スリット入り」
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