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 職人と一緒に作る簾戸  

 

【建て付け調整の方法】

宅急便で送り、お客様に建て付け調整して頂く簾戸には
底に「調整器が左右に1ケづつ」ついてます



指でスライドさせると、とび出てきます
そうるす事で、簾戸の底(右又は左)が上がり
建て付け調整できます











 寸法の測り方

簾戸製作に必要な寸法は以下の「3ケ所」です(図@)
建具枠の @幅  A高さ Bミゾの幅




@ 幅(柱から柱)
   *「上と下」を測って下さい

A 高さ(敷居(しきい)から鴨居(かもい)まで)
  *「右と左」を測って下さい
  * 高さは、ミゾの中からではないのでご注意下さい。(図A)




B 鴨居又は敷居のミゾの幅
ミゾの幅は多くのお宅で 
a(凹部分)=21mm  
b(凸部分)=9mm 又は12mm 又は15mm 
となっています(図B)





凸の幅で建具の厚さが決まります
 b(凸部分)の幅  建具厚さ
 9mm  27mm
 12mm  30mm
 15mm  33mm

*上記の寸法以外のお宅もあります
*敷居と鴨居のミゾの幅は同じです




 【採寸のコツ】
営業担当(五十嵐)の母親が、はじめて建具の採寸をする様子をレポートします!


@まず、測るものは?
 

まず、私が使っているコンベックスメジャー(写真左)をすすめました
しかし、アクシデントが発生してしまいました。コンベックスは、メジャー部分が硬いアルミで出来ていて、そこで指を切ってしまいました。
*コンベックスは、ひっぱる際、力が必要です。慣れていないと今回のように怪我をする恐れがありますので、十分気をつけて下さい。

そこで、洋裁に使用しているメジャー(写真右)を使う事にしました。

コツ1:採寸は使い慣れた道具がおすすめです



A幅(柱から柱)の採寸
 柱の内側に固定



母親のアイデアで、メジャーのゼロに合わせて、柱の内側にセロテープで固定しました。
(セロテープで固定する際、強く貼ると目盛りが消えてしまうので注意して下さい)

二人の場合は、端を押さえてもらって採寸して下さい


B途中の2mの所で印
  
2mのところに軽く鉛筆で印をつけます

コツ2:一度に測らず、一度2m又は1mなどわかりやすいところで印をつけます
その時、鉛筆はBの柔らかいものを使用すると傷にならず、消しゴムできれいに消えます
養生テープがありましたら、貼ってその上に印をつけると安心です


C反対側の柱の隅から先程の印まで


続けて同じ向きでとるのではなく、反対側の柱の隅から
先程の2mの印までを測ります。733mmでした。

コツ3:柱の隅で寸法を読むより読みやすく、正確にとれますのでおすすめです

2m(2000mm)+733mm で幅は2733mmとでました



D上も同様にとります




上は下より3mm広く、2736mmでした。

コツ4:幅の上下、高さの右左が違うことはよくあります。
そのまま測った寸法を記入して下さい。

*大きく違う場合、気になる箇所がありましたらお気軽にご連絡下さい。



E高さ(敷居から鴨居まで)を測ります
 
高さも、キリの良い寸法(下から1m)で印をつけ(写真左)
逆から測ります。757mmでした
合計、1m(1000mm)+757mmで高さは1757mmです

左も同様にし、1756mmでした



F最後にミゾの寸法をチェツクします



凹部分・・21mm(写真上)、凸部分・・15mm(写真下) でした
これで完了です!